家庭科での学びには
「ひとつの決まった答え」
はありません。
もちろん
学校の授業やテストでは
覚えるべき基本情報はあるけれど
そのうえで
何を感じ
何を選び
自分の人生に何を取り入れるのかに
正解なんてないし
今、仮に「正解」と感じていることが
生徒が将来大人になったときも
「正解」であり続けるかはわからない。
そこがとても面白いところだし
やりがいのあるところでもあるのだけど
コーチとして
コミュニケーションを学んでるからこそ
実は私は人一倍
「難しさ」や「怖さ」も感じながら
授業をしています。
例えば、一般的に
「あたりまえ」と思っている
生き方があるとして
それを無意識に
「あたりまえ」と思って話しをしてしまうと
その裏メッセージとして
相手を否定的してしまうこともある
もちろん
否定するつもりはないかもしれないけど
「伝わったことが、伝えたこと」
相手がそう感じてしまうのなら
それが事実となってしまう。
こんなふうに話すと
タブーを避けるような方向へと
考える方もいらっしゃるかもしれないけど
私はむしろ逆で
きっと伝え方次第で
出会い方次第で
その人が今まで
自分でさえ認められなかった部分を
包み込めるきっかけに
なるんじゃないかなって思うんです。
そういう私も
以前は生徒の個人的な背景や
価値観に触れることは
正直怖いし
避けたいと思っていました。
それが変わってきたのは
コーチングに出会ってから
特に
マザーズティーチャーの皆さんとの
出会いが大きく影響しています。
今でも忘れない
マザーズティーチャー勉強会に
はじめて参加したときのこと
初対面の方ばかりだったのに
会場のドアを開けた瞬間からずっと
全く「初めて」と感じなくて
ずっと前からその仲間だったような
温かさを感じたんです
その時は
なぜだろう?
と不思議でたまらなかったけど
後に
勉強会やイベントを開催するときの
合い言葉に
「ひとりぼっちにしない」
という言葉があることを知りました
「ひとりぼっち」とは
物理的にひとりでいることではなくて
「ひとりぼっち」という
孤独な気持ち
アウェーな気持ちになること。
誰ひとりそう感じない
温かな空間をつくるって
そう簡単なことじゃないはずなのに
あたりまえのように
その場にあったことが
本当に驚きだったけど
「あ、こういう空間をつくることって
可能なんだ・・・」と
希望や期待も感じました
私が授業のときに
こうありたい!
と目指している空間は
まさにその
マザーズコーチングで感じた空間
家庭科って
ひとりひとりの生き方に直結する科目で
それは未来の生き方だけでなく
現在や過去の生き方も含むもの
その子自身の生き方
そして育ってきた環境のあり方にも
触れるもの
だからこそ
他教科以上に
「ひとりぼっちにしない」ことが
とても大切だと感じてます
あ、こんな風に
包み込んでくれる空間もあるんだ
と感じてくれるだけでもいいし
家庭科の授業をきっかけに
いろいろな考え方があることを知って
あ、親の考え方=社会の考え方
とは限らないんだな
と気づくことだけでも
救われる子もいるかもしれない
過去の事実は変えられないけど
その事実をどう受取るか
捉え方を変えることはできる
自己肯定感がぐっと膨らむきっかけは
過去の自分を受け入れ
自分自身で認められた瞬間であることが多いと
感じているからこそ
家庭科が
そんなきっかけになったら
いいなと思うんです。
ちょっとした一言で
過去を否定することはしたくない
そんな怖がる視点だけじゃなくて
ちょっとした一言がきっかけで
視点や考え方が広がって
過去の事実のがちょっと違って見えて
自分を受け入れるきっかけになる
そんな時間になってほしいと思いながら
私は今日も
授業をしています。
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TCS認定コーチ 山下イクミ
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