変化の中でもわたしらしく人生を描く
自分らしいキャリアデザインのヒント
子どもたちが、これから長い人生を活き活きと歩んでいくために、自ら考え、判断し、行動していく力が育まれる教育が求められるようになりました。
「コーチ的な関わりができる教員があたり前にいる」という学校環境は、日々のなにげない生活のなかで自然と子どもたち自身の力が引き出され、広がっていくためのひとつの鍵になるのではないかと考えています。
Educoでは、ときに考える力が停止しまいがちな「間違っている、正しいを効率よく教える」環境ではなく安心して「考えていることを表現していい、表現したい」と思える場づくり・心の土台づくりを皆さんと一緒に考えていきたいとおもっています。
「正しい方向に導く」教育から
「子どもたちの考える力や表現する力を引き出す」教育へ
コーチングとは
これまで「よりよい道を歩んで欲しい」そんな想いで担任をしている学級の生徒と関わっていましたが、私自身の想いを伝えようとすればするほど、生徒との距離がひらいていくことがありました。
受講して変化したことは、生徒の想いも大切にしながら、私自身の想いを伝えることができるようになったことです。私自身の考え方や価値観が柔軟になり、が急の生徒と対話を重ねることが楽しくなりました。
受講して、子どもたちの夢や目標の応援の仕方が変わりました。これまでは私自身の指示や命令で子どもたちと関わり、強引に生徒の叶えたい目標や夢を実現させようとしていましたが、受講してからは、生徒との対話を通して主体性や行動する意思を引き出すことで、生徒の変容を促すことができるようになったと思います。
生徒の目も輝き、生徒が自ら目標に向かって突き進んでいく姿を見ることができています。
これまで教員としてがむしゃらに働き始めていましたが、ふと時間を取って考えると「子どもにどのように育ってほしいのか」の問いにはっきりと答えられない自分がいました。
最も大切な部分が曖昧なままだったため、こどもとの関わりに悩むことも多くありました。受講し、教員という仕事で「どんな子どもたちに育ってほしいのか」「そのために子どもとどんな関わりをすればよいのか」という問にはっきりと自分自身の言葉で答えられるようになりました。自分の想いをはっきりと子どもたちに表現できるようになったことを嬉しく思います。
受講して、自分自身がどんな教師を目指したいのかが明確になったと思います。理想の教師像がはっきりしたことで、働き方も変わってきました。
自分が苦手な部分は同僚の先生に手伝っていただくことができるようになったと思います。このような変化から、私は理想の教師像に向けて一歩ずつ進んでいると思います。
また、働く時間も短くなり、家族と過ごす時間も確保できるようになりました。
これまで教員という仕事をしていて、難しい業務を頼まれたときに、自分にはできないと諦めてしまうことが多くありましたが、受講して諦めることが少なくなりました。
高い目標でも、自分にもできるかもしれないと考えられるようになり、前向きにチャレンジできるようになりました。このチャレンジ精神が、生徒の可能性も信じられることにつながっており、粘り強く生徒と関わっていくことができるようになりました。
現役教職員×ライフデザインコーチ
お茶の水女子大学大学院修士課程修了・博士課程在学中
お茶の水女子大学生活科学部 非常勤講師
白鷗大学教育学部 非常勤講師
私立中高一貫校 非常勤講師
私生活では、小学生の子ども2人の母親という立場から「子どもたちが互いに応援しあい、ひとりひとりのもつ力や良さを伸ばし合える」社会を目指し「教育現場へコーチングを」を促すための活動educoを主催。
2017年より保護者へのコーチング・コミュニケーション研修を開催。その他、県の関連事業・小学校・学習塾・短期大学付属の研究部などでの研修や放送局主催の子育て世代向け商業施設イベントでの登壇、県主催の子育てPRイベントのコーディネート依頼などパブリックな依頼も多い。
2020年からは教育現場にも復帰し教科教育の指導の他、総合的な探究の時間ではキャリアコーチング講座を担当。教職員同士のコーチング勉強会(継続的に学べる場所・コミュニティ)を主催するなど、教育従事者への啓蒙活動を積極駅に開始。
現在は、大学非常勤講師として教員養成課程での教育にも携わりながら社会貢献の一環としてeducoの活動を続けている。
トラストコーチングスクール認定コーチ マザーズコーチングスクール認定シニアマザーズティーチャー ナーサリーコーチング専属トレーナー 整理収納アドバイザー 親・子のかたづけインストラクター 中学・高等学校教員専修免許状(家庭科)
親の過度の期待を背負い、せっかく受験を乗り越えてもその後につぶれていってしまう生徒。
兄弟姉妹と比較されて、期待されるようにできない自分を責めてしまい、力が奪われて行ってしまっている生徒。
せっかくひとりひとりはいいものを持っているのに、相手の足をひっぱり、結局お互いに成長しあえない環境を自らつくりだしてしまう環境。
私がコーチになった原点は、教育現場1年目で感じた、このような経験にあります。
当時、私は、「学ぶって楽しい!考えるって楽しい!未来を想像するって楽しい!」と思えるような授業の実践、アクティブラーニングの実践を目指していました。ただ、実際に現場に入り、授業が始まってみると、面白いほど思うようにいかない現実にぶちあたりました。そもそも生徒が、「自分の」意見を言うことができない。言ったとしても、先生の顔色を見ながら「正解らしい」答えを返してくる。
それは意見を言うことに「慣れていない」というよりも、表情から見るかぎり、「自分の考えをもって大丈夫よ」「自分の考えを表現して大丈夫だよ」というGOサインを、自分自身に出せていないように思えました。
そんな生徒たちの表情を繰り返し見るうちに、アクティブラーニングなんて偉そうなことを言う前に、もっと土台に必要なことがあるのかもしれない。その土台ができていないと、本当の意味でのアクティブラーニングなんてできないのかもしれない。と、ずしんと重い重いものが心の中に落ちてきました。
・・・じゃあ、その「GOサイン」を出せるかどうかは、いったい何で決まるの?どうしたら「GOサイン」を出せるようになるの?
たどり着いたのが、「自己肯定感」とキーワードでした。
そして、アクティブラーニングだけでなく、いじめや不登校の問題も、冒頭に書いた生徒の姿も、ぜんぶ全部、根っこは「自己肯定感」に繋がっているように見えたのです。
ただ、難しいのはそこからでした。
当時私が担当していたのは高校生。それまで育ってきた環境で、すでに思考パターンも固まってきている。関係性を築くのにも時間がかかるし、一度閉ざしてしまった心が、ふたたび開いて、前に向かう力が芽生えるまでには、もっと時間がかかる。
授業の時にしか関わらない「いち教員」に一体なにができるのか?
いつか卒業してしまう生徒、たった数年で一体なにができるのか?
学べば学ぶほど、考えれば考えるほど、果てしなく感じるだけで、自分がどんどんと無力に感じていきました。
その後、私は転勤族の夫と結婚し、退職。子どもが生まれました。
子どもが成長するにつれ、教育現場で感じたことを思い出し、わたしは漠然とした不安を感じていました。
「転勤族だから、必ずいつか転校するときが来る。転校生って、いじめられたりしないかな?」
「新しい学校になじめなくて、不登校になったらどうしよう?」
「いくら私がこの子を大切に育てても、結局、周りの友達や環境で、この子の心が潰されてしまうこともあるかもしれない・・・いじめも不登校も、今は誰にでも起こりうること」
「もう、それは仕方ないとして、どんな状況でも立ち上がれる心の強さを育てるしかないのかな?」
でも、やっぱりそんな学校環境が良いとは、全然思えなくて。一度でも教員として教育現場に立ったものとして、また、再び教育現場に立ちたいと願う者として、どうしても、そんな考え方になる自分が許せなかった・・・
「そんな環境じゃ、子どもの力を伸ばすどころか、お互いに様子を伺いながら、周りに自分を合わせて、お互いに成長できない環境を、自分たち自身でつくることになってるよね?」
「それって、子どもたちひとりひとりにとっても、社会にとっても、絶対良くないよね?」
いじめも、不登校も、諦めも、無気力も、誰がいつなってもおかしくない、今。でも、子どもたちには、自分らしさを充分に発揮しながら、自分の将来に向かって、希望をもって歩んでいってほしい!
ちょうどその頃、教員免許更新講習を迎えました。
講習の中でも、いじめ、不登校、学力不振など、さまざまな問題が何度もピックアップされていました。そして、これらの問題の原因は、すべて「自己肯定感」の低さに結びつけられていました。
「あ、私の感じていたことは、間違っていなかったんだ・・・」
でも残念なことに、具体的にどのように「自己肯定感」をあげていったらいいのか、納得できるような具体策は、そこにはひとつもありませんでした。
もちろん、いくつかの事例や取り組みは紹介されていました。ただ、学校全体での取り組みで仕組化が必要なものだったり、数年間という長い取り組みも多かったり・・・。
その取り組みが本当の意味で生徒の「自己肯定感」を上げられているものなのか、把握しずらそうで、生徒も教員も、長いトンネルの中で、ゴールに向かっているのかわからない道を、何年も何年も歩かなければならないもののように見えました。
「いち教員」として、できることってないのだろうか?
モヤモヤを抱えたまま、具体策が見当たらないまま、1年以上が過ぎたある日、マザーズコーチングスクールに出会いました。
内容が進むごとに、気持ちがほぐされるとともに、久しぶりに深く深くコミュニケーションについて考える時間・・・そして講座も中盤も過ぎたころ、目に飛び込んできたのが、ずっと心の中にくすぶり続けていた「自己肯定感」の文字でした。
それまで “子育て中のママ” として受講していましたが、一瞬で、「教員」であった自分に戻り、担当コーチに、これまで経験してきたこと、学んできたこと、感じてきたことを、すべてぶつけ、我を忘れて話しました。
そして、コーチと話すうちに、今までは「果てしない」と感じていたことが、このマザーズコーチングを通じて「実現できる」と確信へとも変わっていったんです。
今、社会も教育も大きく変化してきています。でも、そこには「変化する」部分もあれば「変わらないこと」「変わってはいけないこと」も同時にあると感じています。
コミュニケーションという、人間の本質ともいえる学びを深めていくことで、私たち教員は、もっともっと進化していける。そう感じています。
未来を生きる子どもたちが、そして教員ひとりひとりが、より輝ける教育現場となっていくために、先生も一緒に歩んでいきませんか。
誰よりもなによりも
一日中、子どもたちのことを考えている先生
そんな先生が、もっともっとまっすぐに心に素直に
自分の日常に自身と充実感をもちながら
生徒と自分の成長を楽しんでいけたら
学校という場所が
生徒にとっても先生にとっても
もっとひとりひとりが自分らしく、輝ける場所であったら
日常になにげない一場面が
「主体的・対話的で深い学び」になる
先生、生徒、保護者が
お互いに応援しあえる
学校がそんな場所になったら
子どもたちはきっと
自分のことがもっと好きになり
友達のことがもっと好きになり
たくさんの人とともに生きていることを感じ
生きるこの世界のことがもっと好きになり
未来を生きることがもっと楽しみになると思う
それは決して理想論ではない
コミュニケーションを学ぶ文化が根づいたら
きっと見えてくる未来
そんな未来を
全国と先生たちと一緒につくっていきたい