「アクティブラーニング」「生徒との関わり」をきっかけに学んだコーチング。しかし教育現場に戻り、1番景色が変わって見えたのは「生徒との景色」ではなく・・・
10年ぶりの○○○で感じたもの
こんにちは。
教職員TCS認定コーチの山下イクミです。
昨年4月、私は10年ぶりに教育現場に戻りました。10年のブランク・・・先生ならどう感じるでしょうか。
コミュニケーションを学んでいたことで、10年という月日は「ブランク」と感じず、自然な気持ちでの復帰でしたが、私にはひとつだけ不安がありました。
それが・・・職員室。
私は家庭科教員ということもあり、以前勤めていた学校では「家庭科準備室」に机がありました。
先生方もとても親切で素敵な方々だったので、正直、人間関係で困ったことはなく、充実した教員生活を送らせていただいていましたし、教科間で密に連携が取れていた感覚がありました。
しかし、新しい学校は、なんと教員数が100名越え。職員室は4つあり、教科はミックス。私は、同じ非常勤講師である先生方50名と同じ職員室ということでした。
同じ教科の先生方と連携は取れるのだろうか?何より50名というさまざまな先生がいる職員室ってどんななのだろう…と。
しかし、不安とは裏腹に、実際に職員室に足を踏み入れると、予想外の気持ちが生まれてきました。
「お・・・面白い!」
きっかけは「コミュニケーションタイプ診断」
こう感じた理由は、すぐに分かりました。
コミュニケーションを学んだことで、「いろいろなタイプがいる」ということを【諦め】で考えるのではなく、【整理】して考えられるようになったからだ!と。
トラストコーチングスクールのプログラムには「コミュニケーション診断」というツールがあります。
自分や相手のコミュニケーションの傾向や関わり方のコツを知り、より早くより深く、相手との関係を築くヒントにしていくものです。
「タイプ」といっても、コミュニケーションの場合は、きっちりと「◯◯タイプ」と分られるものではなく、実際はグラデーションのようなもの。
それでも、「この傾向が強い人は、こんなふうに考えたり話す傾向がある」とか「こんなふうに伝えると響きやすい」ということを整理して考えられることで、誰かを責めるのではなく
「こんなふうにコミュニケーションしてみたらどうかな?」と試してみる【面白さ】が生まれたり
「どのような背景があって、こういうコミュニケーションをとるようになったのだろう?」と相手の【物語を想像】するようになってきます。
私も今までは、先生方の顔色ひとつ・話し方ひとつで一喜一憂し、自分が責められている気持ちになってドキドキしていましたが、
相手を知ろうとする気持ちが生まれることで、いつの間にか「違うって面白い」と感じられるようになっていたんです。
コミュニケーションのプロが学ぶからこそ「面白い」
学校現場は「人間関係」の世界です。
だからこそ、喜びも多い反面、悩みも多い。
でも、コミュニケーションを学ぶことで、その景色もこんなにも変化するのだと、本当に驚きました。
「教員」はコミュニケーションのプロ。だからこそ、わざわざ学ぶことに抵抗を持つ方も多いかもしれませんが、プロだからこそ、より深く学べるのがコーチング(コミュニケーション)だと感じています。
私でさえこうなのですから、きっと長年教育現場におられる先生方でしたら、もっともっと深く、多くの気づきや変化を生み出していくのはないかと、ワクワクします。
この景色の変化を、いつかこの記事を読んでくださっている先生とも一緒に感じ合い、語り合えたら嬉しく思います。
TCS認定コーチ 山下イクミ